競馬ブームの引き金

競馬はギャンブルなので最終的には金銭的な利を得ることが目的となってきます。しかし競馬の魅力はそれだけではありません。親子制覇、ライバル対決、これまでの歴史で数多くの名場面があり、我々競馬ファンの心を捉えてきました。

その中でも感動を誘う一番の場面というのは名馬の復活シーンでしょう。2冠を達成しながらその後、2回の骨折で戦線から離れ1年越しの有馬記念で勝利したトウカイテイオー、朝日杯を勝利しマルゼンスキーの再来とも言われながら骨折で3歳春の戦線に参加できなかったグラスワンダーの有馬記念勝利などは特に印象に残るシーンでした。

しかしそれらをもしのぐ復活劇といえば、1990年のオグリキャップの有馬記念でしょう。オグリキャップは第2次競馬ブームの立役者で第1次ブームのハイセイコーと同じく地方競馬出身の馬でした。

以前のブームとの相違点はアイドル的な人気を呼んで若い層、特に女性のファンを多く掴んだところでしょう。オグリキャップは中央移籍してから重賞を6連勝し、天皇賞秋2着、ジャパンカップ3着、そして有馬記念優勝を遂げました。そして5歳になってからマイルチャンピオンシップを制覇し、ジャパンカップ2着、6歳で安田記念に勝利しましたが、それ以降は長い不振となるのです。

この当時、もう競走寿命の限界ではないかと考えた人も多く、有馬記念を最後に引退することとなるのです。人気を下げていたオグリキャップでしたが、レースで6番手に位置取り、3コーナーから捲って直線では一気に伸びて1着となり、奇跡の復活優勝を遂げるのです。これで競馬ブームは完全なものとなり1997年までJRAの売り上げは挙がり続けたのでした。

2011年12月1日

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