JRAの売り上げ低下

昨今の不況の影響によって、JRAの売り上げも年々落ち込んできています。1997年に史上最高売り上げを記録して以降、10年以上下降しているのです。

振り返ればこの時期にはスター不在の時期とも言えるかもしれません。1990年代はオグリキャップ、トウカイテイオー、ナリタブライアンと個性も実力もある馬が多くいましたし、騎手も天才・武豊がその実力を如何なく発揮していました。

しかし2000年代になると強い馬が何頭も現れているのは確かなのですが、ヒーローと言えるほどの馬、感動を呼ぶドラマチックな馬というのはせいぜいディープインパクトぐらいしか現れておらず、騎手についても武豊時代がずっと続いてこれを脅かす人材は出てきていません。ドラマ性という面では90年代ならトウカイテイオーでしょう。

皇帝と呼ばれたシンボリルドルフの産駒であり、父と同じく無敗で皐月賞・ダービーの2冠を達成。しかしその直後に骨折していた事がわかり3冠への挑戦は潰えました。5歳になり復帰したトウカイテイオーは天皇賞春に出走するも5着に敗れ、更にまた骨折してしまったのです。その骨折は軽度であったため秋には戦線に戻りジャパンカップを勝利、しかしその後の有馬記念では11着という大敗を喫します。

6歳に再び脚部不安で調整中に3度目の骨折をしました。そして年内になんとか回復しぶつけ本番の有馬記念に出走するのです。このレースではビワハヤヒデ、レガシーワールド、ウイニングチケットという強豪馬が出走しており1年ぶりのトウカイテイオーが勝つのは難しいといわれていました。

しかしレースでは3コーナーから好位につけて、直線で先に抜け出していたビワハヤヒデを猛追し半馬身差抜け出してゴールを通過したのです。正に奇跡の復活劇でした。

最近のJRAの不振から脱却するにはこのようなヒーローが生まれることしか考えられません。2011年の今、牝馬でブエナビスタという女傑がいますが飛びぬけて強くドラマ性のある馬はおらず、

騎手も武豊もそろそろ時代に陰りが見え始めているので新たなヒーローが誕生する余地は存在しています。これから競馬がどのようになっていくか興味がそそられます。

2011年12月1日

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